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レバナスはおすすめしない?コアで投資するのは危ない理由を解説

レバナスというと分からない人だとレバーとナスを想像してしまうかもしれません。

この言葉の意味はiFreeレバレッジ NASDAQ100という投資信託のことをいいます。

今期待されている指数の NASDAQ100にレバレッジを2倍かけられるETFとして人気です。

現段階ではS&P500よりもパフォーマンスがよくGAFAMの比率が高いのでNASDAQ100は優良な投資先といってもいいでしょう。

しかし、レバナスに投資することはおすすめしません。

それは未来は不確定だからです。


今までが右肩上がりだからとこの先10年もパフォーマンスがいいとは限りません。

このような理由からコアとして投資することはおすすめしません。

今回はレバナスに投資を推奨しない理由とどうしたらいいかを解説していきます。

目次

【結論】NASDAQは今がいいからといって今後いいとは限らないので大きな損失を被る危険がある

 NASDAQ100今は好調でS&P500よりも大幅にパフォーマンスがいいです。

その指数にレバレッジをかければ将来のお金が効率よく増えると考えて投資を開始する人がいるかもしれませんがそれはやめておいた方がいいでしょう。

レバレッジをかけるとすると、iFreeレバレッジ NASDAQ100(今後通称のレバナスと呼称します)に投資をするかETFのQLDに投資することになります。

投資信託のレバナスの方が投資しやすいので選ばれることが多いでしょう。

しかし、レバレッジの恐ろしさをわかっていないから簡単に投資できてしまうのかもしれません。



 NASDAQは新興企業が集まっているのでボラティリティはデカイです。

それに2021年11月からテーパリング、2022年には利上げを控えています。

 NASDAQはおそらくパフォーマンス悪化が続くはずです。

そこにレバレッジ2倍なんてかかっていたら2倍の速度で下落することになります。



それは想像を超えるほどの恐怖になるでしょう。
狼狽売りをしてしまうことも考えられます。

このような理由からレバナスやQLDへの投資はおすすめしません。


レンジ相場になった時の逓減リスクもあることも忘れてはいけません。

レバレッジがかかった状態では下落した時と同じ圧力では元の値段まで戻らないので、レンジ相場が続かないという自信がない限りはレバナスはやめておいた方がいいでしょう。

レンジ相場が長くなれば長くなるほど逓減されていきます。

これもかなりの恐怖なのでおすすめはしません。

レバナスに投資したい人はサテライトで少額運用するのがいい

新興市場であるため NASDAQ銘柄は基本ボラティリティが大きいです。

毎日上下を大きく繰り返しているといっても過言ではありません。

切り取る期間によってはレンジ相場が続いている部分もあるので、逓減リスクの影響を受けやすい市場であるといってもいいでしょう。

そのようなリスクのある資産を老後資金として安心して運用できますか?
おそらく無理だと思います。

理由としてジェットコースターのような値動きに翻弄されるからです。

どうしてもレバナスに投資したいという場合はコア・サテライト戦略のサテライトで運用した方がいいでしょう

つみたてNISAでコアとなる投資対象を買ってサテライトで課税口座でレバナスを少額購入する方法です。

この方法であれば失敗してもコアとなっている投資対象が守ってくれます。

レバナスをコアにするのはやめておいた方がいいでしょう。

レバナス以外でNASDAQ100に投資するなら?

レバナス以外で NASDAQ100に投資するならどのような方法をとればいいか説明します。

前提としてレバレッジはかけません。

NASDAQ100に投資をするならETFと投資信託で投資するのがいいでしょう

商品は、ETFであればQQQで、投資信託であればiFreeNEXT NASDAQ100eMAXIS NASDAQ100です。


ETFと投資信託どっちがいいかは、NASDAQ100の金融商品であればETFの方が有利になります。

QQQは、配当が小さいため金融所得課税がかかっても微々たるものです。
そのため、信託報酬の差でQQQに軍配が上がります。
僕自身もNASDAQ100に投資しています。

コア・サテライト戦略をとっており、コアはVTI含めた全世界に個々のETFで分散、サテライトはNASDAQ100という方法です。

株式100%のポートフォリオでNASDAQ100には10%投資しています。

元々はiFreeNEXT NASDAQ100への投資でしたが、信託報酬の高さからQQQに移行しました。

投資信託の場合は、信託報酬は約0.495%(隠れコスト含まず)なのでQQQに比べると2倍近くになっています。

先程も説明しましたが、配当は小さいのでデカイコストになってしまうため、お金があまりかけられない人以外では投資信託に投資するのはおすすめしません。


レバナスに投資することは投資というより投機になる

レバナスに投資しない方がいい理由を説明してきました。

長期的で見れば右肩上がりではありますが、部分部分を切り取るとレンジ相場は存在します。

それだけではなく、今後テーパリングと利上げが控えている現状レバナスへの投資はしない方がいいです。

一般的に見れば、テーパリングと利上げは株価下落要素なので、2倍レバレッジがかかっている状況だと、ジェットコースターのような値動きになります。

まず精神的に耐えるのは至難の業でしょう。

それだけではなく、下落相場からの戻りがすぐに来るとは限りません。

そのままレンジ相場に突入する可能性があります。

レンジ相場に入った場合、逓減リスクが重くのしかかってきてただ上下しているだけなのに、資産が減っていくというのはかなりの恐怖です。

レバレッジというのは、そういうもので心がよっぽど強い人でなければ耐えることはできません。
なので、レバナスは投資というよりも投機と言った方がいいです。

投機ではなく、投資にするにはコアでメインの投資対象を運用し、サテライトでレバナスを運用するようにしましょう。

少額での運用の方が精神衛生上もいいです。

僕から言いたいことは、レバナスは日々の値動きを2倍にするだけなので理想としている結果が出るかは別。

なので、レバナスは仮想通貨やFXと同様に投機であるということを理解しておきましょう。

優希

投稿者の記事一覧

30代前半。資格は臨床工学技士を保有し、医療業界に勤務の後WEBライターとして活動。投資家としてのキャリアは2年あり、最初はFXトレードから始めて今は米国株、日本株、中国株の株式投資家なる。主にインデックスファンドへの投資ですが他にも個別株、ETFと一通り経験。

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