経済・相場

雇用統計から見た米国経済の今|実態経済の回復は市場が見ているより遅い

目次

直近の米雇用統計は予想より低く市場を大幅に裏切る展開になった

直近の雇用統計は12月3日で失業率、非農業雇用数の発表がありました。

この時に失業率は4.5%で結果は4.2%と0.3%少なくなっていたのでよかったのですが、問題になるのは非農業者雇用者数です。

予想は55万人のところ21万人と大幅に下回ったため、市場を大きく裏切る結果となってしまいました。

この結果からは分かる事は、米国は今雇用促進できないくらいに景気回復が鈍化しているということです。

しかし、今足元でインフレが進行が止まらないためテーパリングを早める決定を今年最後のFOMC決定会合で決めようとしているので、各指数ボラティリティが高くなっています。

おそらくですが、この雇用統計を見ても雇用人数はプラスで推移しているので、テーパリング加速についてはゴリ押す事は考えられるのでより経済打撃は大きくなるでしょう

これからの米国の経済回復はインフレと利上げによりさらに鈍化する

米雇用統計の結果を見ると経済回復ペースは鈍化しています。

今回のFOMC決定会合でおそらくテーパリング加速が決定するのでしょうから今回の会合は注目しておきましょう。

テーパリングが加速した場合、終了した時点での利上げが待っている可能性があります。

利上げが開始されれば経済の回復ペースはさらに鈍化していくことでしょう

利上げが2022年で2回行われる可能性も考慮していく必要もあります。

楽観的に考えている人が多いとは思いますが、行われた場合株価は暴落して数年に渡り経済が停滞することも考慮に入れておかなければなりません。

来年中の利上げ2回を考慮に入れて投資資金のコントロールを怠らないようにしましょう。

米国株はどうなっていくのか|今年は上がって来年利上げしたタイミングで大きく暴落すると予想

今は利上げに対して市場は楽観的に考えているため、今年いっぱいは上昇していくことは予想できます。

今後のFRBの発表によって暴落局面を迎えることが考えられるので、上昇は1月から2月くらいまでで一服すると考えています。

利上げタイミングはいきなり発表されることはないと考えているので、今回のテーパリングの発表のようにお茶を濁しながら、心の準備をする期間を設けるでしょう。

僕が予想する利上げタイミングは、テーパリング終了してすぐ1回目の利上げがあると予想しているので、長くても3月くらいで下落局面に入るでしょう。

15%〜20%くらいの暴落は覚悟しておいた方が心に余裕を持って現金保有率を高めることができます。

現金があれば20%くらいの暴落が来ても精神的ストレスは緩和することが可能です。

投資資金のコントロールは必ず利上げを意識して行っていくようにしましょう。

現状を見た今後の対応策を解説

今回の記事の結論をまとめます。

今後テーパリングと利上げによって米国経済は一時的に成長が鈍化することが見込まれます。

今年いっぱいは上昇を続けることは予想できますが、来年になって徐々に下落トレンド入りするでしょう。

利上げは、金利が上がるため個人も企業もお金を借りにくくなるため、その影響は業績へも反映されます。

そのため、米国経済は一時的に停滞していくでしょう。

ここでの対策は利上げを意識して現金比率を上げておくことです。

投資効率だけを考えていると暴落した時に足元をすくわれてしまいます。

そうならないためにも、必ず現金比率は今からでも徐々に高めておいた方がいいです。

現金がない状況では、暴落が一服した時に投資するお金までなくなってしまいます。

投資比率が投資7:現金3の場合は投資5.5:現金4.5くらいには上げておきましょう。

優希

投稿者の記事一覧

30代前半。資格は臨床工学技士を保有し、医療業界に勤務の後WEBライターとして活動。投資家としてのキャリアは2年あり、最初はFXトレードから始めて今は米国株、日本株、中国株の株式投資家なる。主にインデックスファンドへの投資ですが他にも個別株、ETFと一通り経験。

関連記事

  1. 【暴落こそチャンス】世界株価暴落では過去株価とVIX指数に注目せ…
  2. 金利と株価は逆の動きをする アメリカの株価と10年債の金利で検証…
  3. 何かと話題になる1月の株価のアノマリーは本当か? 22年分の実績…
  4. 2024年にダウは史上最高値50,000ドルを達成する
  5. 大企業がロシアから撤退することの株価への影響
  6. なぜ今FOMCが注目されるのか FOMCの概要と株価の関係を解説…
  7. 2021年末からテーパリング、米国株に対してどう考えればいいのか…
  8. 広く世界の値動きを見ると、いかにニューヨークが世界の金融市場に影…

「ETF」カテゴリー記事新着

「個別銘柄」カテゴリー記事新着

「高配当株」カテゴリー記事新着

「初心者」カテゴリー記事新着

「経済・相場」カテゴリー記事新着

PAGE TOP