今回、強調して伝えたいことは、金利と株価は逆の動きをするということです。
一般的に、長期金利が下落すると株価は上がる。長期金利が上がると株価は下がります。
簡単に説明すると2つ理由があります。
1つめは、長期金利が下落する際、債券を買っても金利が付かないため、お金は株式に流入します。
しかし、長期金利が上昇する際には、銀行に預けるだけで安定して利息がつき、みなさんが銀行にお金を流入させるため、株式市場からお金が抜かれる、そうすることで株価がさがるとういう仕組みなのです。
2つめは、金利が下落すると自動車や住宅が買われやすくなります。
みなさんもローンのことを考えると納得するはずです。
住宅が売れると家具やその周りの物も売れるのです。
このようにして株価は未来の企業の価値を現在の価値、つまり株価で表しています。
目次
株価と10年債の長期金利を比較
2008年9月に起こったリーマンショック後の長期金利と、ヴァンガードの高配当ETFのグラフです。
引用元:Stocks Vs. Bonds: Total Shareholder Yield In The S&P 500 Still Attractive | Seeking Alpha
青色が10年債金利、オレンジ色が株価です。
これは、最近5年の長期金利です。コロナショックの前後です。
2019年から徐々に下がって、2020年で底をつけていることがわかります。
現在も長期的にみて長期金利は底をはっているのです。
この結果、米国株は長期的に上昇し続けていると言えます。
長短金利差(10年債-2年債)の動きを見る
引用元: cnbc.com
ここで注意すべきことは、10年債-2年債がマイナスになると、その後短期的には株価が下落するということです。
積み立てを行っている方はここで買い向かい、個別株まで手を出している方は一度キャッシュポジションを高めましょう。
直近では2019年8月頃にマイナスになっているのがわかりますね。
株価の決定要因は長期金利と企業業績
現在、徐々に金利が上昇しています。株価にはマイナスの要因です。
しかし、現在、第3四半期の決算が出てきていますが、企業業績が好調なので本来は長期金利の上昇で下落するはずの株価が上昇しているのです。
このことを業績相場といい、これからは業績相場に突入していきます。
ここで、これから我々が注目すべきことをおさらいします。
ここからは米国の金融の引き締めが始まりますので長期金利が上昇していきます。
よって、決算を見て個別株を買い向かいましょう。
みなさんもこのようなことを意識して投資をすると新しい世界が見えてきますよ。