米国ETFでVTIとVOOが人気になっています。
VTIは米国に上場されている株式の98%に投資できるという商品で、VOOはS&P500に連動した投資利益を目標とした商品です。
今米国株ブームといえばS&P500への投資がメジャーになってきていますが、最近では全米株式(VTI)への投資も推奨されるようになってきています。
今回は僕がVTIに投資してVOOよりも優れているなと感じていることを解説していきます。
目次
【結論】中小型株の成長の恩恵を受けることができる
一時期S&P500が一強でこれにさえ投資していれば大丈夫ということが言われていました。
S&P500というのは財務健全な優良株500銘柄の指数なので、確かにこれに投資しておけばいいかもしれません。
しかし、盲点がないかというとそうではありません。
それは成長途中の中小型株の恩恵を受けることができないということです。
この盲点に対応できるのが全米株式(VTI)です。
この商品なら米国の98%の株式はカバーしているので中小型株の成長の恩恵は受けることができます。
しかし、こちらにも盲点はないわけではありません。
米国の上場株式のほぼ全てをカバーしているが故のものですが、経営不振の企業や財務が悪化している企業なども入ってしまっています。
そこが気になる人はS&P500に投資するのがいいかもしれません。
ちなみに僕はS&P500よりも全米株式に魅力を感じているので、VTIを購入しています。
この二つの選び方は財務健全な優良企業だけに投資したいならVOOで中小型株にもまとめて投資をしたいと考えているならVTIといった感じです。
パフォーマンスはほとんど差はないので今のところはどっちを選んでもいい状態です。
VOOよりもVTIがおすすめできる点を解説
一番知りたいことはなんでおすすめしたいのがVTIなのかということでしょう。
VOOよりもVTIをおすすめできる点は、
- 成長が期待できる中小型株にもまとめて分散投資できる
- 基準価格(株価)がVOOよりも低い
- VOOは定期的に入れ替えが発生するため投資したいと思っている銘柄が入れ替わるリスクがある
- 切り取る時間軸にもよりますが、この10年はVTIの方がパフォーマンスがいい
この4つの面です。
パフォーマンスは変わらないとさっき言いましたが、それは誤差の範囲でいえばということです。
実際はこの10年間を切り取るとVTIの方がパフォーマンスがいいという結果になります。
それは中小型株のパフォーマンスが高かったからです。
S&P500に採用されていなかったTESLAやNVIDIAがかなりの成長を見せて2021年に入ってS&P500入りしました。
しかし、S&P500だけしか買っていなかった人はこの成長の果実の恩恵は受けていません。
今は中小型株でも米国株では、パフォーマンスを上げている企業は沢山あります。
その成長の果実の恩恵を受けないのは、機会損失といっていいかもしれません。
VTIは米国全体の成長を取りこぼさない
VTIの方がS&P500よりもおすすめの理由について解説をしてきました。
VTIというのは、全米株式のことです。
馴染みがある人なら、投資信託で楽天VTIやSBIVTIなどで投資をしている人は多いと思います。
なぜS&P500よりもVTIの方がおすすめなのか。
それは
- 米国の成長の恩恵を取りこぼすことがない
- 基準価格(株価)がVOOよりも低く投資がしやすい
- VOOは定期的に入れ替えが発生するため投資したい銘柄が入れ替わるリスクがある
- 切り取る時期にはよるがこの10年ならVTIの方がパフォーマンスがいい
この4つの面からVTIをおすすめしたいです。
経費率も基本となるものはほとんど大差がないのでこの4つくらいしか挙げるものがないというくらいには、遜色がないといってもいいのでどちらに投資してもそうそう変わるものではありません。
しかし、米国の成長を取りこぼすことなく、享受したいと考えるのであればVTIに投資をすることをおすすめします。