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歴史的大暴落 リーマンショックとコロナショック
2008年、サブプライムローンの焦げ付きに端を発したリーマンショックは、アメリカ合衆国のみならず世界経済を破壊に追いやりました。
アメリカの金融市場の代表的指標のダウ工業平均株価(NYダウ)は、当時のピーク1万4000ドルから一気に半分の7000ドルまで下落したのです。
2020年、まだ記憶に新しいコロナショックは、謎の新型肺炎が世界中に広がり人々の行動制限を起こしました。
そして、経済が回らなくなるとの懸念から、再びNYダウは大暴落を起こしたのです。
ピークの2万9500ドルから1万8000ドル台まで下落、一日の下落幅3000ドルは史上最大の大暴落となり記録に刻まれることになりました。
2021年現在、NYダウは3万5000ドルと史上最高値圏にあり、なお上昇をし続けています。
リーマンショックの大底から考えればNYダウは5倍の株価であり、コロナショック比でも2倍の株価となっています。
この事実からわかる結論はただひとつ、米国の株式市場はその道程でさまざまな困難に見舞われながらも、結果として成長をし続けているのです。
米国株式市場の成長の秘密
GAFAMという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは米国を代表するハイテク企業であるGoogle、Apple、Facebook、Amazon、Microsoftの頭文字を取ったものです。
例えばAppleを考えてみましょう。
それまでは携帯電話が主流だったモバイルの世界に、大きな革命を起こしたのがiPhoneでした。
身の周りにあるものは、いつから私たちにとって当たり前になったのでしょうか?
そんな些細なことを考えれば、アメリカ経済という巨大なうねりがどのように成長してきたかと考えるきっかけになります。
10年前までは考えられなかったタップして文字を書き、相手とリアルタイムで連絡を取り合う。あるいはモバイルで株式投資を行う。
今では当たり前のことを当たり前にまで進化させてきたのが、米国企業のポテンシャルなのです。
株式投資は経済を反映したもの
革命が起こればビジネスやライフスタイルも変わり、新しい産業やサービスが生まれ経済は発展する。
つまり、株式投資といっても実は身近なもので、単に経済を反映したものにすぎないのです。
今目の前にある何かがどこから来て、どのように成長してきたのか。いずれ世界にはまた危機が訪れるかもしれません。
しかしながら、それでも米国の経済と株式市場は成長をし続ける可能性が高いのです。(執筆:YuBiTi)