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半導体不足の波に乗るならETF、SMH 4年間で4.3倍ほどに値上がり

最近「半導体が不足している」というニュースをよく耳にしませんか?

今回は半導体が不足している理由と関連したETFを紹介します。

目次

半導体とはなにか? なぜ不足しているのか?

簡単に半導体の説明をすると、物質には電気を通す導体と通さない絶縁体があります。

半導体はその中間の、少し電気を通す性質を持っています。

半導体という言葉や、この説明を聞いてもあまりイメージが浮かばないかもしれませんが、皆さんが普段使っているスマホ、PC、テレビなどの家電、自動車、LED照明など少しでもデジタル化された機械には、まず間違いなく半導体が使われています。

なぜ半導体が不足しているのか?

これには様々な要因があります。

一番の原因はコロナの影響でPCやゲーム機などの需要が急拡大して生産能力を大幅に上回ってしまったために不足した、ということです。

更に大手メーカーの半導体製造工場がタイミング悪く火災になって減産が発表されたことも一つの要因です。

投資するなら米国ETFのヴァンエック半導体(SMH)がオススメ

「不足するほど需要があるなら投資をしてみたいけど、半導体の会社を知らない」という方にオススメなのがETFで投資をすることです。

ETFはいろいろな業種や株価指数に連動している金融商品で、自分で会社を選ばなくても証券会社のプロが選んだ企業に投資することが出来ます。

ヴァンエック半導体(SMH)とは

米国ETFの中でもオススメなのが、ヴァンエック半導体(SMH)です。

これは米国株式市場に上場している半導体関連企業の中から特に優れていると判断された銘柄だけで構成されたETFです。

2017年11月に約70ドルだった価格は2021年11月9日現在には約302ドルと4年間で4.3倍ほどに値上がりしています。

ヴァンエック半導体(SMH)の中身

PC関連だとCPUを製造しているインテルやAMD、グラフィックボードを製造しているNVIDIAなどの超有名企業が上位です。

他にもスマホのCPUを製造しているクアルコム、受託生産メーカーとして世界一の規模を持つ台湾のTSMCなどが組み込まれています。

もちろん、それぞれの会社の株を個別で買うことも出来ますが、リスクを分散することを考えると、半導体業界に投資できるETFで持っておくほうが安全であると言えます。

半導体不足が終わるまでは波に乗り続けられる

半導体不足はコロナ直後から深刻になりました。

「不足しているなら増産すれば良いのではないか?」と考えてしまうかもしれませんが、そうはいかない事情があります。

例えば日本のルネサスエレクトロニクスは工場が火災になり、生産能力を上げられなくなりました。

更に世界一の半導体メーカーであるTSMCも火災、水害の被害に遭っていて、需要があっても大幅に生産能力を上げることが出来ません。

現在の半導体不足は今後数年間は続くと考えている専門家が多いので、状況が大きく改善するまではこのETF(ヴァンエック半導体)を持ち続けておくのも悪くない選択肢であると言えます。

TSMCは今後も期待できる企業

紹介したヴァンエック半導体ETFの構成銘柄の一位はTSMCという台湾の半導体メーカーです。

TSMCは熊本県にSONYなどと共同で新しい工場を創設することを発表しました。

現在、アメリカと中国の貿易摩擦の影響から中国の半導体メーカーとの取引を減らしていく動きがアメリカを中心に世界中に広まりつつあります。

中国のメーカーから台湾企業に切り替えることで、チャイナリスクを回避しつつ中国を牽制することに繋がるので国際情勢から見ても、TSMCは有利な状況にあると言えます。(執筆:しゅん)

しゅん

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20代後半Web制作会社勤務。大学時代に経済、金融を専攻したことがきっかけで投資を始める。米国株を中心に資産運用をしています。長期投資がメインですが、コロナショックなど市場が大きく動く際には短期投資もします。初心者だった頃の自分が読んでもすぐに内容が分かるような記事を目指しています。よろしくお願いします。

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