TwitterなどのSNSで投資家を中心に話題になったのが三井住友信託銀行と楽天証券から販売されるナスダックに連動した投資信託です。
今回はその概要と話題になっている理由を中心に解説していきます。
目次
話題になったレバナスとは?
レバナスとは公式の愛称で、正式名称は「楽天レバレッジNASDAQ-100」という名前です。
この投資信託は日々の基準価格の値動きをNASDAQ-100指数に対して概ね2倍程度となることを目標に運営されます。
名前のレバレッジは「てこの原理」という意味です。
投資信託やETFでレバレッジという言葉が商品名に入っている場合は、てこの原理のように元の値動きの2倍や3倍の値動きを目標に運営されている商品であるという意味です。
簡単に説明するとNASDAQ-100指数が10%上昇した時にレバナスは20%上昇するように、10%下落した際は20%下落するように運営されます。
手数料
楽天証券を利用している場合、購入時の手数料は無料です。
管理費用と呼ばれる、毎年手数料として引かれる費用は投資金額の税込み0.77%です。
NASDAQに連動した投資信託の中でも為替ヘッジがある場合、0.77%という数字は非常に安く抑えられています。
為替ヘッジというのは急激に為替レートが変わった場合に損を出さないように対策を取っていることを意味します。
レバナスはいくらから買える?
NASDAQに連動している金融商品はETFも存在していますが、それと比較した際のレバナスの優れている点は100円から1円単位で買えることです。
ETFの場合は通常1単位ごとの売買しか出来ないので、投資するには1単位1万円の場合は最低でも1万円が必要になりますが、100円から買えるレバナスは非常に気軽に投資を始めることが出来ます。
ASDAQ-100に含まれる有名企業
NASDAQ-100はNASDAQに上場している金融会社を除いた時価総額上位100社の株価を元に算出された株価指数で、「GAFAM」と呼ばれる巨大IT企業がすべて含まれています。
レバナスを買うということは日本人も日常的に使っているアップル、マイクロソフト、アマゾン、アルファベット(Google)、フェイスブック(Meta)などに間接的に投資することになるので、投資をしたことがない人でも安心して始められます。
ダウとNASDAQ
米国の株価指数の代表はダウとNASDAQです。
2つの指数の値上がりを2016年から2021年までの5年間で比較してみると、ダウは約2倍、NASDAQは約3倍になりました。
近年はアメリカのIT企業を世界中のユーザーが利用するという状況が続いているので、伝統的なダウよりも高いパフォーマンスを見せています。
この流れに乗ろうとしても個別株、ETFはどうしても投資金額が高くなりがちなので気軽に買えるものではありませんでした。
そういった状況の中で100円から投資出来るレバナスが登場したことは投資に興味がある人にとって大きなニュースとなりました。